看護師がうつ病になってみた件。

看護師からのうつ病⇒幸せになる途中

#8 事件

それからは何もやる気が出ない日が続いていた。

 

私は限界に達していて

親にふと

「死にたい・・・」

とLINEを送った。

 

その状況を見かねてたくやが

私の両親へ最近の私の状況を個人的に伝えてくれた。

 

それが良かったのか悪かったのかはわからないが

当たり前のように親はとても心配した。

 

 

仕事もたくやと話し合ってやめた方がいいんじゃないかと言われた。

今まで真面目に働いてきたのに、せっかく慣れて仕事ができるようになったのに

という思いはあったが、毎日つらい思いしていかなきゃならないので私は迷い

なかなか判断できずにいた。

 

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そのうち自殺念慮が増強してきた。

タオルで首を吊る様のわっかを作ってみたり

高いところから飛び降りたいという思いにかられて

そんな邪念を押し殺すので毎日精いっぱいであった。

 

たくやは数時間ごとに私の様子をうかがいに来てくれた。

 

「生きてるよね!?あーよかった・・・もう少ししたらまた来るから待っててね」

 

1日に何度も部屋に来てくれた。

 

その時に私は首を吊ろうとしていたこともあった。

そしたら全力で彼は私を止めてくれた。

 

こんな状態なので職場へはLINEをしてしばらく休みをもらうことにした。

 

 

 

そして・・・

私はとある日にたくやと少し言い争ってしまい、

そのあとにもう一人で死んでやる!!

という思いでいっぱいになり、雨の日であったが

傘もささずに外へ駆け出して死に場所を探しに行った。

 

そのうちに道に迷って

行くつもりはなかったがたくやと昔よく散歩した公園へたどり着いた。

 

 

ここで死のうかな・・・

 

ふと私は思った。

・・・でもどうやって死のうかな。

 

そこには凶器も首を吊るようなものもなかった。

途方に暮れてとりあえず雨のしのげる屋根のついたベンチに座って

ぼーっと景色をみていた。

 

 

どのくらい時間が経ったのかはわからない。

 

帰ろっかな・・・

 

 

 

結局私は家に帰ることにした。

家に着いてテーブルを見ると、たくやからの置手紙があった。

 

帰ったら連絡して

 

私はたくやに帰ったことをLINEで伝えた。

 

 

どうやらたくやは私を探してどこかへ行っていたみたいであった。

そしてたくやが帰ってきて

たくや「探してもいなかったから警察に言っちゃったよ、今警察の人が話したいって言ってるから話せる?」

と言われて私は驚いた。

 

まもなくして女性の警察官が私の部屋に入ってきた

「らんさんですか?死にたくなっちゃった?どこ行ってたの?」

部屋の外にはもう一人男の警官がたくやと話している。

 

私は動揺して

「もういいですから帰ってください、かえって」

と必死に伝えた。

 

たくや「たぶんもう何も話さないと思います」

しばらく粘っていた警官もたくやのこの言葉により諦めた。

 

もう私は頭の中が混乱していた。

これからどうなるんだろう。

親にも連絡がいっていたようだったので

自分がこうなったことが情けなくてしょうがなかった。

 

 

 

 

本当に人生終わったな、と冷静に思った。