#3 やさしさ
ある時リアムと仲良くする中で一人の男性(たくや)がその輪に入ってきた。
たくやは私と同い年で共有部に行くたびに話しかけてきた。
私も悪い感じはしなかった。
普段のたわいない話やどんな仕事をしているのか、
今までどのように生きてきたのか。
たくやは私にない生き方をしていて
とても魅力的に感じた。
彼はお酒がとても強いようで、
最近シェアハウス内で飲める人がいないとはなしており、
私もお酒は好きなのでハウス内でお酒を飲む約束をして
それから何度かお酒を飲む中になっていった。
ある時私が本当に酔いつぶれてしまった時があった。
その時介抱してくれ部屋まで送り届けてくれた。
らん:「明日仕事なんだよね・・・お弁当どうしよう」
たくや:「明日お弁当作ってあげるよ、遅くまで寝てな」
こんな優しい人いるの!?
と、正直思うところもあったが私はお願いすることにした
次の日眠い目をこすりながら共用部へ行くと
本当にお弁当を作っている彼がいた。
たくや:「時間あるなら味噌汁飲んでいきな?」
彼の言葉に甘えてあらかじめ作ってくれていた味噌汁を飲んで
お弁当を手に取って仕事に向かおうとしたら
さらにポカリスエットを手渡してくれた。
一人暮らしを始めてから自分以外の作るお弁当を
食べる機会が全くないので私はワクワクしながら昼休みを待った。
昼休み
楽しみにしていたお弁当を開けると
“仕事ガンバってネ”
と書かれた付箋が入っていた。
私は嬉しすぎて勢いで職場の人に見せたり
昼休みに友達にlineしてうれしさを共有した。
今までの人生の中でこんなにうれしい気配りというか
されたことがなくて本当に本当に私は嬉しかった。
・・・次回たくやとのかんけいについて話していこうと思います。